119.1 第107話【前編】

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「大体のことは掴めました。」
「…。」
「改めて聞きます。あなたは本当のところどうしたいんですか。」
「…。」
「このまま朝戸と空閑の様子を観察…もとい、ナイトとビショップを観察し、その実験結果を見て次なる研究へ繋げていく。という道もありますよ。」
「…。」
「やめるのは簡単です。ですが天宮先生も小早川先生も曽我先生も、みんな居なくなった。もうあなたしか居ないんです。この研究を担う人材は。」
「…。」
光定は沈黙を保った。
3日後の5月1日金曜。
金沢駅において何らかのテロ行為が予定されている。なにも昨日、今日決まった話ではない。この日に決定的なアクションを起こす。これは空閑によって以前から予定されていた。光定は催眠用の写真を用意したまでだ。彼はこのテロ自体には正直さほど興味はない。そしてその全体像も知らない。知っているのは朝戸がその実行をになっている。それぐらいだ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1年前…
キーボードの打鍵音
「これ使って。」
光定は一枚のJPGファイルを添付してメッセージを送った。
すると少し間をおいて空閑から返信があった。
「グロ画像。マジふざけんな。」
光定が送ったのは両目の写真。突然このようなものを送りつけられる。この空閑の怒りは当たり前だ。
「速攻消したわ。」
「君が催促していたアレなんだけど。」
「俺が催促?舐めたこと言ってるとクィーン、テメェん所にカチコミに行くぞ。」
「目から取り込む催眠薬。とりあえずそれっぽいもの作ってみたんだけど。」
「目から取り込む催眠薬?」
「うん。」
「え?あれが?」
「うん。」
「え?マジ?」
「マジ。」
「もう一回送るから、次はちゃんとそれ見て。」
「いやだよ…あれまじキモいし。」
「送るよ見て。」
光定は先ほどの画像を再度送った。
そしてすかさずそれに言葉を添えた。
「実験したいんだ。ビショップ。君なら協力してくれるよね。」
2分後、空閑から返信が入った。
「もちろん。」
画像を見るのも嫌がっていた空閑が、今回はそれに反応すら示さない。
自分の依頼を全面的に受け入れるだけ。
これを見て光定はプリントされた写真以外に、電子データでも鍋島能力の効果は一定程度得られるのではないかと推測した。
「この画像データを利用して、大衆に対する実験をしてみたい。」
「大衆?」
「単刀直入に言うと、キングにお願いしたいんだ。」
「キングに?何を?」
「彼、映像制作できるって聞いたことある。」
「それがなにか役に立つのか。」
「動画投稿サイトってあるじゃない。あそこにでこの画像を流す事できないかな。」
「流すって言ったって、この画像をドーンって出したところでグロ画像扱いでBANされるだけだろ。」
「サブリミナル。」
「サブリミナル?」
「そう。」
「…なるほど。確かにその手があった。」
「サブリミナルならこの画像の存在を表に出すことなく実験できる。」
「でも問題があるぞそれ。」
「何?」
「確かにキングは動画を作ることはできる。けどそれを大衆が見てくれる保証はない。」
「あ…。」
「キングの動画の腕のほどは知らないけど、仮にいいもの作ったとしても、それって見てもらわないことにはどうにもならない気がするんだ。」
「確かに。」
「俺がやってる塾もそうだ。どんなにいい授業してもそれが広まらないことには経営なんて成り立たない。」
「いいアイデアだと思ったんだけどな…。」
「いや…諦めるのはまだ早い。とりあえず俺、キングに相談してみる。」
それから3日後。空閑から光定に連絡が入った。
「大丈夫だ。キングが動いてくれる。」
「でも見てもらわないと始まらないって話は?」
「ちゃんねるフリーダムって知ってるか?」
「知らない。」
「ネット動画チャンネル。保守系の時事ネタばっかりやってる。」
「へぇ。」
「そこ一応登録者数50万持ってるんだ。ここならツテ頼って入り込んでできるかもって。」
「キングはそこの動画作ってるの?」
「いや、そこまでは俺は聞いていない。けどキングだからなんとかやってくれると思うよ。」
「…そうだね。キングだからね。」
「そうキングだから。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
気づけばちゃんねるフリーダムの動画に自分が提供する目の写真が挟み込まれていた。
この動画とこの動画に写真が入っていると空閑から教えられ、それの確認を自分がした。
マグカップのブラックコーヒーの中にほんの数滴のシロップを落とすようなサブリミナル映像。そこにそれが入っていると事前に教えられていても見落としてしまうような塩梅でそれは入っていた。
完璧だった。
よほどのことがない限り他人に気づかれることはない。
但し薄く仕込まれているので、その動画による効果は期待できない。
ちゃんねるフリーダムの登録者数は50万であるが、個々の動画の再生数は平均4、5万。
ものによっては100万代の再生を叩き出しているものもある。
今のところ光定が確認した3本の動画は平均的な再生回数のものであり、この動画についてはこれからの再生数の上昇は期待できない。
今後新たに配信される動画に、継続的にサブリミナルを仕掛ける必要がある。
ただでさえ入っているかどうかもわからない程度の薄さにしたサブリミナル。
質をカバーするには量的対応が必要だ。
このことをキングは理解していた。
以降全てではないが、かなりの頻度でサブリミナル映像の配信をキングは成功させた。
しかも継続的に。
相手の意を汲んで確実な仕事する。これがキングと言われる所以だ。
流石である。
それから三ヶ月経ち、サブリミナルの効果が確認できる瞬間がやってきた。
空閑が経営する学習塾「空閑教室」の塾生が3割増えたのだ。
そう。当初実験では目の画像と併せて「本当の学びは空閑教室へ」とのメッセージを表示していたのだ。
空閑教室では特に営業活動らしいことは行っていない。
媒体に広告を出稿するようなこともほとんどない。
そんな無名の学習塾が突如塾生3割増の結果を得られた。サブリミナルによるものとしか考えられない。
このことで鍋島能力のサブリミナルは大衆に対して一定の結果を得られることが分かった。
さらにこの時、思ってもなかった成果を得ることとなる。
それが大川雄大の入塾だった。
雄大の保護者である大川尚道は保守の名の知れた論客。
この大川尚道をこちら側の陣営に取り込むことができれば、何かしらの世論形成に役に立つ。
後々自分にとっては有益になるであろう。
そう考えた空閑は光定に相談を持ちかける。
「大川尚道をこちらに取り込みたい。」
「こちらに取り込むって、どういうこと?」
「時はきた。」
「ごめん。ビショップが言ってることが全くわからない。」
「君のサブリミナルは決定的だ。いよいよこれで事を起こせそうだ。」
「事を起こす?」
「ああ。俺はインチョウを開放させたい。ルークはこの世の中の不公平を是正したい。これを一度に成し遂げる行動の道筋が見えたんだ。」
「へぇ…。」
「革命だよ。」
この空閑の言葉を聞いた瞬間、光定は一気に冷めた。
「革命」
この言葉を叫んで何の成果も出さずに去っていった、前世代の自己陶酔的な連中の行動の数々を光定は知っている。
彼らは口々に反体制的なこと叫んでいた。
それが今はどうだ。
社会の枢要を占める年齢になった今、当時叫んでいたこととは真逆の行動をしているではないか。
自らの利権を如何にして守るか。彼らが当時最も嫌っていた存在そのものに成り下がっているではないか。
目の前でチャットをする空閑光秀。彼もまたその一員となるのか。
自分はコミュという存在には一定の感謝をしている。
なぜなら自分と朝戸を結びつけてくれた場所だから。
しかしそれとこれとは別。
あいにく自分は空閑とは違って、インチョウこと下間悠里には何の思い入れもない。
ルークが何をどうしようと考えていようが、それは自分にとってはどうでもいい。
彼は自分と朝戸の接点を作ってくれただけの存在。
そもそも自分とルークとはほとんど接点がない。
鍋島能力の研究。これさえできれば十分だ。
革命ごっこに付き合う程、自分は時間も心の余裕も無い。
「ごめん降りる。」
気がつくと光定は空閑との接点を解消する言葉をタイプしていた。
即座に空閑から返信が来た。
「無理だよ。」
「何で。」
「ナイトはいいのか?」
「ナイトは関係ないだろう。」
「関係あるよ。」
「どう関係あるっていうんだ。」
「世の中をひっくり返すくらいの事でもしないと、ナイトの妹の仇は討てないよ。」
「どうして。」
「あいつの仇は警察組織そのものだ。ナイトは常々そう言ってる。つまりその組織を打倒することがナイトを救うことだろう。」

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