127 第116話

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熨子山
天宮ゆかりの現場にいる佐々木の胸元が震えた。
新着メッセージの通知のようである。
「ちょい俺便所。」
こういって佐々木はその場を外した。
「陶専門官。こちら佐々木です。」
「天宮憲行のコロシの現場にあった洗面器。ここから採取されたのが天宮ゆかりの指紋。で、土の中から掘り出されたゆかりの側には憲行の財布。しかし犯行時刻にゆかりが憲行と接触した形跡はない。」
「はいそうです。」
「曽我の時と似ている。」
「曽我殺し?曽我殺しは石川実行部隊による粛正と専門官から聞きましたが。」
「いや粛正の実行犯が殺された件だ。」
「え?それは初耳です。」
「だろうな。」
「なんかややっこしいですね。」
「とにかくその曽我を殺した人間が発見された状況と、天宮ゆかりが発見された状況が酷似してるんだ。」
佐々木は驚きも何もなく淡々と受け答えした。
「天宮ゆかりにせよ曽我殺しのホシにせよ、我々のあずかり知らないところで、こうもわかりやすい形でやられるとな…。」
「何らかの意図を感じますね。」
「だろう。」
「ゆかりの件も見つけてくださいと言わんばかりでしたから。」
「ゆかりが憲行の研究の手綱を引いていたわけだが、奴が死んでしまった今、ゆかりの存在意義はなくなった。それを我々に見せつける。」
「我々に対抗する意思を持つ連中によるものか。」
「人民軍派。」
「必然的にそうなるか。」
佐々木は顎に手をやった。
「奴らの動きはどうなんですか。」
「不審船の漂着が物語っていると思わんか?」
「…やはりそうなんですか。」
「それに関してはマルトクでも全く情報を得られていないようでね。」
「マルトクすらも煙に巻く…特殊部隊のニオイがします。」
「正規軍ではないはずだ。ここで正規軍が出るとツヴァイスタンが国際的非難にさらされる。」
「となれば民間軍事会社ですか。」
「アルミヤプラボスディア。」
「なるほど。」
「残念ながら作戦行動となると我々治安組織はお手上げだ。」
「しかしこのまま奴らの好き勝手にさせるわけにはいきません。」
「もちろんだ。」
「究極的にあいつらの目標は鍋島能力の奪取です。ですがこの能力の研究者はこちら側の手中にあります。現段階ではまだこちらの勝ちです。」
「となるとここからひっくり返しに来るか。」
「だと思います。そこでアルミヤプラボスディアです。」
「…何をする気だ、あいつらは。」
「何らかの実力行動では?」
「光定公信を奪うのか?」
「いやそんなことなんかでアルミヤプラボスディアを使わんでしょう。」
「となると…。」
「可能性の一つとして、頭の片隅に留め置いておいてくださるとうれしいです。」
「わかった。」
「天宮憲行をはじめ鍋島研究に携わる人間が皆殺され、生き残るものは光定公信ただ一人。その光定公信は未だ我々の手中にあります。現在のところ奴らには鍋島能力を手に入れられる可能性が見いだせない。」
「うむ。」
「となれば、鍋島能力、それ自体を消滅させるという方法もあるのでは。」
「能力の存在そのものを消し去る?」」s
「はい。鍋島能力に関係するすべてのモノを潰すんです。」
陶は思わず唾液を飲み込んだ。
「それはヒトもということだな。」
「はい。」
「我々と人民軍派の全面戦争になる…。」
「アルミヤプラボスディアは民間軍事会社。さきほど専門官が仰るように、ドンパチで我々に勝ち目はありません。」
「ウ・ダバを持ってしてもか。」
「そもそもこの件に関しては、ウ・ダバにとって得になることがありません。奴らはもはやビジネステロリストです。地下鉄爆破テロ未遂事件のような、オリジナリティをもったテロをするような集団ではありません。ただのテロの下請けです。」
「確かに…。」
「そこで専門官にお願いがあります。」
「なんだ。」
「暇を乞いたいのです。」
「暇乞い?」
「はい。」
「ここで離脱だと?」
「表向きです。」
「と言うと?」
「一旦自由の身になってアルミヤプラボスディアの動きに目を光らせたいのです。5月1日。ここで石川の部隊が金沢駅で何らかのテロを起こします。やつらはそれで今手一杯です。おそらくマルトクも何かしらの兆候を見つけてそれを阻止するよう動いているでしょう。石川部隊、マルトクこの両者が睨み合う中、奴らだけノーマークとなるのはまずいです。」
「うーん。」
「専門官は私が離脱して、県警内にグリップを効かせる人間がいなくなることを恐れていらっしゃるのでしょう。」
「そうだ。」
「私の代わりに県警内にグリップを利かせられる人間はもう一人おります。」
「誰だ。」
「公安特課の岡田の下に冴木という男がいます。あいつは信頼できるこちら側の人間です。」
「冴木か…。」
「実はこの冴木からのネタによるものなんです。今回の私の離脱は。」
「それは?」
「矢高慎吾。」
「矢高?」
「はい。ご存じでしょうか。」
「あ、いや…。」
「能登署を辞め、以降行方知らずのこの矢高、先日の千種の事故死の時、ひょっこり現場に姿を現した。」
「なんだそのもの言い。佐々木、おまえその矢高の知り合いなのか。」
「はい。」
「どういう関係だ。」
「同じ穴のムジナですよ。」
「同じ穴のムジナ…。」
「はい。」
「かつて三好という男が朝倉部長に言い放った言葉だな。」
「朝倉ではありません。」
「…キャプテン。」
「はい。」
「なぜその矢高がいま?」
「千種の事故死の現場にやつがいたって報告が入ったとき、ようやくピンときたんです。」
「どうピンときた。」
「千種の事故現場には矢高とマルトクの古田が居合わせとりました。古田は千種の死を見届けながら、矢高の方は遠くからその様子をうかがう。このふたりがマルトクの人間であるはずがありません。千種は石川部隊の大事な実験台。となると千種の重要性を知るのはマルトク以外に何があるかって。」
「人民軍派か。」
「はい。あいつ実は昔から人民軍派のモグラやったんじゃないかって思ったんです。」
「矢高が人民軍…。昔から…。」
「どうしました専門官?」
「あ、いや。続けてくれ。」
「それやったらなんか説明がつくんです。キャプテン逮捕からまもなく辞職、その後行方不明って流れが。」
「キャプテン逮捕に矢高が一枚かんでいるとか?」
「憶測の域を脱しませんが…。なんか綺麗に収まりませんか?話が。」
陶は沈黙した。
「とにかくその自分の見立てが正しいとなると、矢高の役割として考えられるのは次の2つです。ひとつは人民軍派として鍋島能力の研究進捗の管理を行う。ふたつめはわれわれオフラーナ派といわれる連中の動向監視。しかしこのひとつめの鍋島能力の進捗管理については、先ほども言ったように、奴らにとって芽のないものとなりつつあります。従ってその消滅作戦を展開するとなれば3つめの役割が出てくるのではないでしょうか。」
「なんだ。」
「人民軍派の実質的実力集団、アルミヤプラボスディアの日本における目となる。」
「アルミヤプラボスディアの目。」
「はい。雇われ軍人集団の水先案内人。」
「まずい。まずいぞ。」
「そこで私の離脱です。」
「できるか。」
「やりましょう。」
「わかった。こちらから話を通しておく。おまえはそのまま離脱し矢高を追え。」
「了解。」
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天宮ゆかりの現場捜査員が佐々木を呼びに公衆便所まで来た。
彼はそとから呼びかける。
「警部、大丈夫ですかー。えらい長いこと籠もってらっしゃるようですけど。」
返事がない。
「警部?」
便所の中に入った彼は個室の扉に鍵がかかっていないことに気がついた。
「え?」
「佐々木警部?いないんですか?」
失礼しますと言って扉を開いたそこはもぬけの殻だった。

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