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経営の「多角化」とは何か?日本企業の共通課題に迫る|CULTIBASE Radio|Management #118
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの118回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「経営の「多角化」とは何か?日本企業の共通課題に迫る」というテーマでディスカッションしました。
『経営の「多角化」とは何か?日本企業の共通課題に迫る』の概要
- 先日の期末総会を振り返り、今後のMIMIGURIの方針における重要キーワードの一つとして経営の「多角化」があると語る安斎とミナベ。一見遠いようで実は身近な「多角化」というテーマについて聞いていく。
- 安斎は議論に入る前に、ラリー・E・グレイナーの5段階企業成長モデルを援用し、企業成長の第1段階である50名ほどの組織は一般的に最初の事業を成功させべく一つのサービスやプロダクトに注力するが、第2、第3段階と進むにつれ経営の多角化が始まると語る。
【参考】“複雑さ”を強みに変える。経営の多角化を実現する「分散と修繕」の組織戦略論
https://www.cultibase.jp/articles/10696
- ミナベは、いわゆる数万人規模の大企業のみならず、50名100名規模の会社でも複数の事業を持つなど多角化経営を行っている日本企業は多いと主張し、その背景としてマーケットが世界と分断されており外資が入りづらいこと、GDPが大きいため市場は国内のみでも完結可能であるという点をあげる。ただ、市場がグローバルに広がらないため複数多角化展開し収益を積み上げることが成長に不可欠だと主張する。
- 一方で、日本企業は多角化して組織が大きくなるにつれ利益率が右肩下がりになるなど、上手くビジネス同士のシナジーを産めていないのではないかと安斎は指摘する。その裏には組織構造の複雑化や、事業多角化に組織が追いついていないことがボトルネックネックなのではないかと語る。
- ミナベは新しく一つ事業を持つということは部門も新しく生まれるため、事業の多角化は組織の多様化と表裏一体だと語る。日本企業の1つのキーワードは、どう多角化していくかに加えて、多角化に伴う問題をどう乗り越えるか、多様化をいかにエネルギーに変えていくが大事なのではないかと主張する。
- MIMIGURIで使われるCCMモデルも事業と人と組織を有機的に噛み合わせていこうというモデルである。多角化多様化が進む中で人々が対話しながらいかに創造性発揮するかが、我々の実践と理論開発の研究課題であると安斎は主張する。
- 加えて、個人においても専門性を一つに絞るのではなく複数持つことで、キャリアを多角化していくことが人生100年時代を生き抜くためには重要であり、D&Iもそうした個人をどう包摂していくかであり事業多角化と人材の多様化の繋ぎ目が対話なのではないかと締め括った。
『経営の「多角化」とは何か?日本企業の共通課題に迫る』の関連コンテンツ
▼事業多角化のジレンマをいかに乗り越えるか?:シナジーを生み出す組織デザイン論
https://www.cultibase.jp/videos/12553
▼新規事業が生まれ、育つ組織の関わり方 -個人の想いが事業化するまでのプロセスとは
https://www.cultibase.jp/videos/8939
◇ ◇ ◇
人と組織のポテンシャルを引き出す知見をさらに深く豊かに探究していきたいという方は、会員制オンラインプログラム「CULTIBASE Lab」がオススメです。CULTIBASE Labでは、組織の創造性を最大限に高めるファシリテーションとマネジメントの最新知見を学べる探究型学習コミュニティとして、会員限定の動画コンテンツに加え、CULTIBASEを中心的に扱う各領域の専門家をお招きした特別講座など、厳選した学習コンテンツをお届けします。
▼「CULTIBASE Lab」の詳細・お申し込みはこちら
https://cultibase.jp/lab
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。CULTIBASE Radio マネジメントの118回目では、CULTIBASE編集長であり株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOのミナベトモミが、「経営の「多角化」とは何か?日本企業の共通課題に迫る」というテーマでディスカッションしました。
『経営の「多角化」とは何か?日本企業の共通課題に迫る』の概要
- 先日の期末総会を振り返り、今後のMIMIGURIの方針における重要キーワードの一つとして経営の「多角化」があると語る安斎とミナベ。一見遠いようで実は身近な「多角化」というテーマについて聞いていく。
- 安斎は議論に入る前に、ラリー・E・グレイナーの5段階企業成長モデルを援用し、企業成長の第1段階である50名ほどの組織は一般的に最初の事業を成功させべく一つのサービスやプロダクトに注力するが、第2、第3段階と進むにつれ経営の多角化が始まると語る。
【参考】“複雑さ”を強みに変える。経営の多角化を実現する「分散と修繕」の組織戦略論
https://www.cultibase.jp/articles/10696
- ミナベは、いわゆる数万人規模の大企業のみならず、50名100名規模の会社でも複数の事業を持つなど多角化経営を行っている日本企業は多いと主張し、その背景としてマーケットが世界と分断されており外資が入りづらいこと、GDPが大きいため市場は国内のみでも完結可能であるという点をあげる。ただ、市場がグローバルに広がらないため複数多角化展開し収益を積み上げることが成長に不可欠だと主張する。
- 一方で、日本企業は多角化して組織が大きくなるにつれ利益率が右肩下がりになるなど、上手くビジネス同士のシナジーを産めていないのではないかと安斎は指摘する。その裏には組織構造の複雑化や、事業多角化に組織が追いついていないことがボトルネックネックなのではないかと語る。
- ミナベは新しく一つ事業を持つということは部門も新しく生まれるため、事業の多角化は組織の多様化と表裏一体だと語る。日本企業の1つのキーワードは、どう多角化していくかに加えて、多角化に伴う問題をどう乗り越えるか、多様化をいかにエネルギーに変えていくが大事なのではないかと主張する。
- MIMIGURIで使われるCCMモデルも事業と人と組織を有機的に噛み合わせていこうというモデルである。多角化多様化が進む中で人々が対話しながらいかに創造性発揮するかが、我々の実践と理論開発の研究課題であると安斎は主張する。
- 加えて、個人においても専門性を一つに絞るのではなく複数持つことで、キャリアを多角化していくことが人生100年時代を生き抜くためには重要であり、D&Iもそうした個人をどう包摂していくかであり事業多角化と人材の多様化の繋ぎ目が対話なのではないかと締め括った。
『経営の「多角化」とは何か?日本企業の共通課題に迫る』の関連コンテンツ
▼事業多角化のジレンマをいかに乗り越えるか?:シナジーを生み出す組織デザイン論
https://www.cultibase.jp/videos/12553
▼新規事業が生まれ、育つ組織の関わり方 -個人の想いが事業化するまでのプロセスとは
https://www.cultibase.jp/videos/8939
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