チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント|CULTIBASE Radio|Facilitation #38
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CULTIBASE Radioは、人やチームの創造性を高める知見を音声でお届けします。 CULTIBASE Radio Failitationの38回目では、株式会社MIMIGURIのFacilitator/Art educatorである臼井隆志と同社のExperience Designer / Reflection Researcherである瀧知惠美が、『チームの相互理解を深める「体験作文」の方法とポイント』をテーマにディスカッションしました。
・前回、北野諒さん(大阪成蹊短期大学 幼児教育学科 講師)をゲストに迎え、人の「癖」や「術(すべ)」について考える中で、それらをチームや組織で開いていくための方法として瀧が先日の講座「リフレクション概論」で紹介した「体験作文」が鍵になるのではないかと語る臼井。今回はそうした「体験作文」について紐解いていく。
・体験作文とは、文字通り自身の経験した出来事について、自分の内面の感情も含めて一人称視点で書き記していく方法である。もともと瀧が大学院に通っていた時の指導教官である須永剛司教授が指導の際に用いていたものであり、瀧はプロジェクトにおける振り返りなど普段の業務の中で学習を促すための取り組みとして活用している。
・体験作文では、ただ書くだけではなく、書いた内容を他の人に読んでもらったり、朗読したりしながら、チームで共有することが重要視されている。他の人のまなざしを理解し、それをもとにさらに対話を重ねていくことで、出来事に対する気づきをチーム内で深めていくことが可能となる。
・「作文」というと尻込みしてしまう人も多いが、文字数や語彙の豊富さなどは気にせず、率直に感じたことを自分の言葉で書くことが大切である。最初は思い出せる範囲で印象的だった出来事とそれに対する思ったことを書き出してみて、見直しながら順番を整えるといったやり方だと進めやすいが、基本的に形式は自由である。こうした体験作文の方法については、瀧が先日公開したnote記事でも詳細に語られている。
・また、体験作文を書く中で事実と自身の記憶との間で食い違いが発生することもあるが、どんなふうに食い違っているのかを考えてみることで、より深い省察に繋げていくこともできると瀧は語る。
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▼リフレクション概論:暗黙知を解きほぐす理論と技法
https://www.cultibase.jp/videos/12245
▼組織の他者といかに出会うか:批評から創造を生むファシリテーションの術(すべ)
https://www.cultibase.jp/videos/11942
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